アメリカを代表するホルン奏者「フィリップファーカス」はホルトンのファーカスモデルの生みの親でありシカゴ響ブラスセクション黄金期を支えた方です。彼の代表的著書に「フレンチ・ホルン演奏技法」(全音楽譜出版定価2300円)がありますがそのはじめの言葉にこうあります。
「いかなる芸術においても簡単に人並みの技術を得ることは出来ないのは事実だ。この世で全ての価値ある事柄は、ねばりともがきを伴った努力によって成し遂げられるもの、と定めた大自然はまさに賢かったに違いない。この単純な決断によって、自然は音楽から臆病者と面白半分の者と才能の無い者を除外し、成長し続ける音楽創作を、豊かに、崇高なものにするための容赦なきプロセスから生き延びた者だけを残したのだ。」
楽器を吹いていて、くじけそうになるといつもこの言葉を読み返します。
私にとってこの言葉がホルンを続けていく上で大事な支えになっています。
残念ながらファーカス氏は1992年に惜しまれつつ永眠されました。
機会があればホルトンのファーカスモデルについてもお話できればと思っています。
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