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2012年3月6日火曜日

管楽器の音程について考えてみた

管楽器(特に金管)は吹き始めて10分もたてば明らかに音程が高くなってしまします。
楽器があったまったせいで、金属の熱膨張のためとのたまう方もいらっしゃいます。
おや、でも熱膨張で金属が伸びるんなら低くなるのでは?といつも思うのです。
なんでだろ?と考えてみました。

私はおそらく、楽器自体があったまって音速が変化しているのが理由と考えました。
例えば、440Hzの波長は次のように求めます。

波長λ=音速/求める周波数

楽器の温度15度のとき音速は340m/秒なのでその波長は0.773m(773mm)

楽器の温度30度のとき音速は350m/秒なのでその波長は0.795m(795mm)

(閉管の場合は1/4、開管の場合は1/2の長さが筒の長さになると考える)

ちょっと乱暴な計算ですが、これが楽器の音程が高くなる原因ではないのかと考えました。

人間の吹く暖かい息で楽器の内部は満たされます。金管はとくに温度が熱伝導していきます。
だからチューニング管を使って、音程の補正が必要なのです。

ここまで話してピンときた方いますよね!

それは、いつも自分が吹くのに抜く長さがおおよそ定まっているということです。
だって、普段、息の温度は1度も違いませんし、楽器を吹き込んでいくといつも一定の温度に保たれるわけです。

この事を仮定として考えると、チューニング管の抜く長さは人間なら大差ないはずです。
もし、チューニング管を大きく抜く人がいるのでしたら、それは楽器がおかしいのでなくてその人間の吹き方に問題があると考えるべきです。どの楽器メーカーも同じような基準を持って楽器を作っていますし、また完全にチューニング管や差込管をまったく抜かない状態で使う楽器は無いと思うのです。

とにかく、チューニング管の大きく抜く方、一度確認してみてはいかが?

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